ついで買いは「悪」なのか?
あなたは、アップセルという言葉を
聞いたことありますか?
いわゆる「ついで買い」のことです。
ただ、このアップセルを
勘違いしている人もいます。
もちろん、悪い業者に当たると
このアップセルも悪意を持った行為
として行う人もいるのも事実ですが、
ただ、全員が全員悪いことをしている
という訳ではありません。
では、どのような考えで行うと
このアップセルは有効で感謝されるのか、
そして、どのようにすると、逆に不信感を
抱かせてしまうのかについて見ていきましょう。
アップセルの基本的な考え方はこうです。
基本コースだけで不足させるようなものは、
アップセルとは言いません。
少し、車を例に出してみましょう。
まずはじめに、車を買うとします。
次に、車を買った人がより満足するように、カーナビを提案します。
更に、子どもがいるようであれば、チャイルドシートも提案します。
ただ、勘違いして欲しくないのは、車だけを
購入しても、「100%」の状態でなければいけません。
カーナビが付くことで120%の満足度となり、
更に、チャイルドシートを付けることで150%の満足度に上がります。
もしこれが、車を購入した段階で80%のものを提案し、
100%にしたければ、次の商品を買いなさいというのであれば、
それは、悪徳業者がやることです。
ここが大きく違います。
ただ、考えてみて下さい。
子どもがいない人にチャイルドシートを
勧めているのを見たことがありますでしょうか?
当たり前ですが、ありません。
そんなこと言い出したら、すべてのパーツを
営業時に見せなければならなくなります。
ですので、アップセル自体を勘違いしている人もいますが、
アップセルは「より満足を提供するもの」です。
そして、売れば売るほど、当然価値は上がるので、
満足度も高まります。
では、いつそのアップセルを行えばいいのか?
それは、購入を決断したその瞬間です。
決済が来るタイミングではありません。
店舗であれば、レジの際、金額が出て財布を開いた瞬間。
ネットであれば、購入ボタンを押し、サンキュー画面になった瞬間。
この瞬間が、アップセルの成約率を高めます。
商品によって多少、成約率は前後しますが、
基本は、20%の人がアップセルを購入します。
もし、その平均値が出ていなければ、
関連性のないものを勧めているか、
提案する際の構成がよくないのかもしれません。
ただ、この数値を見てもわかると思いますが、
アップセルをしないということは、本来あるはずの
売上を捨てるということです。
そして、進めればもっと満足度が上がったお客様の
願望に答えられなかったということに繋がります。
ですので、お客様の満足度を上げる為にも、
怖がることなくアップセルは用意してあげて下さい。
もし、アップセルが思いつかないということは、
お客様が本当に望んでいる未来がまだ見えていない証拠です。
これは、訓練でいくらでも出てきます。
あなたが本当にお客様のことを考えるのであれば、
商品ではなく、お客様が手にしたい願望に、
もっとフォーカスして下さい。